理由がないと離婚できないのか

『夫は不倫もしていないし、家計にお金も入れてくれるし、暴力も暴言もないが、離婚したい。理由がなければ離婚できないのか』

相手が離婚に応じるなら離婚できますが、相手が拒否したらそれなりの理由がなければ離婚できません。

民法の裁判上の離婚原因には

①配偶者に不貞な行為があったとき

②配偶者から悪意で遺棄されたとき

③配偶者の生死が3年以上明らかでないとき

④配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき

⑤その他婚姻を継続しがたい重大な事由があるとき

と定められいます。

裁判では夫婦関係が破綻し、修復不可能と認められなければ離婚できません。

協議離婚といって、二人の話し合いでの離婚の場合はお互いに離婚に合意すれば、離婚の理由がなくても離婚できます。協議離婚が離婚の90%を占めています。

次に多い調停離婚は家庭裁判所で調停委員に仲介してもらって話し合って決めます。この場合もお互いに納得できれば離婚できるので、裁判のような理由はいりません。


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